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No Risk, No Life 2009 [心がけているいくつかのこと]

大人になるとアグレッシブに過ごしているだけで、
人生を果敢に生きているような気分になってしまう。
長い時間会議をするだけで仕事をしたような錯覚に陥るのと同じで、
単に動いているだけでは何も実らない。

そんな充足感はくそくらえ。
自己満足も大いに結構。
要はなにをどれだけ吸収しているか。
この先、もう同じことで満足することはないだろう。
忙しなくしていても、学び続けたい。
動き続けながら学ぶこともできるのだ。
羞恥心もなく、
いくつになっても足りないまま。
それは最後まで変わらない。

前に進むために、冒険は不可欠。
既知の中から未来を発見することだってあるだろう。
厳しい時代が来たと人は云うけれど、
プロの世界はいつだってシビアだし、昨日までも痺れるような出来事の連続だった。

楽しむという本来の意味を取り違えないよう、今日を真剣に遊びたいと思う。


格安航空券をうまく入手できたので、目を養いにいってくることにしました。

まずは念願のピエタに会いにゆきます。
そこから、北上します。
ヴィスコンティとバッハの夢に見た欠片を手に入れたくて。

成田行きは、7並びでした。なんともハッピー

No Risk, No Life

旅のことではないけれど、リスクを冒してこそ、手に入るなにか。
今年も果敢に求めてゆきたいと思います。
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support@caramelbox.com [心がけているいくつかのこと]

先日、インターネットと手紙との距離感の違いについて書きましたが、
接客業でのお客さんとの距離感は、
慣れない人にとってはコツを掴むのが難しいようです。

親しみやすくなくてはいけませんが、なれなれしくてはダメ。
他所のことをとやかく云えないのだけど、僕が違和感を感じるのは、
「いらっしゃいませ」の代わりに「こんにちはー」と挨拶することとか。
これも受け取る人によってさまざま。

つまり、感覚は一人ひとり違いますから、
一人ひとりのお客さんに対応を変えられると一番よいわけです。

たとえば、劇場のグッズコーナーで商品を購入してくれた方が、
手にパンフレットをもっていたとします。
財布から代金を出すときに邪魔になりますよね。

そういった場合、僕たちはいったんパンフレットを預って、
商品といっしょに袋につめてお渡しする、ということをしています。

そこまではベースとしての接遇ですが、そこからが問題。

声をかけるタイミングが悪ければ、
財布を出そうとしていた人の手を止めてしまう場合もあります。
あるいは、エコを意識して、袋が要らないという人もいます。

人によって、「うれしい」と思うことは違うのです。
それを自然と理解(というよりも感じることが)できる人は、
教えられるまでもなく、最初からその感覚をわかっているようです。

成人の性格を変えるのが難しいのと同じで、
後から教えることはとても難しいのです。

その結果、均一のサービスを提供するために、
マニュアルが必要になってくるのでしょう。

でも、僕たちにマニュアルはありません。

どれだけ想像力を働かせられるか。
どれだけ相手の立場にたてるか。

お客さんのために行動したことであれば、誰にも責められません。

お客さんとの距離感とは、
お客さんが心地よいと感じる距離に立つことだと思います。


今回は劇中に手話がでてくるお芝居ですから、
耳が聞こえない方にたくさんご来場いただいています。
でも、ふだんの公演から、目が見えない人も、車椅子の方にも、
ご来場いただいています。

その理由は、気楽に利用できるサービスがあるからだと思っています。
ご参考までに、キャラメルボックスが行なっていることをお教えします。

・耳が聞こえない方を対象に
ストーリーを理解しやすいように、事前に無料で上演台本を貸し出しています。
ご希望によって、役者の口元が見やすいお席に振り替え。

・目が見えない方を対象に
点字パンフレットを配布しています。登場人物の服装や舞台美術なども解説。
パンフレットと同じ内容のテキストが入ったCD-R、
もしくは、フロッピーディスクをお渡ししています。

・車椅子の方を対象に
段差なくご入場いただけるお席をご用意しています。

チケットの予約やお問い合わせは、FAX、メール、電話でもオッケー。

FAX  03-3380-1141
E-mail support@caramelbox.com

詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせください。

ろう者の方から、「台本を貸しだしてくれる公演は少ない」と、度々聞かされます。
完璧な上演台本でなくてもかまいませんから、
一団体でも多く、台本貸し出しを実施するところが増えることを祈るばかりです。

一手間ですぐに実現可能なことですから、ぜひご協力を。
ささいなことだと思いますから。

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800通りの道順 [心がけているいくつかのこと]

「おもてなし」や「ホスピタリティ」という言葉が、どうも苦手です。
サービス業でありながら、僕はその意識が低いのかもしれない。
どうしても代替できない場合は、仕方なく「おもてなしの精神」などと
わかりやすく云ったりするけど、なるべく使わないようにしています。

僕だけかもしれませんが、その言葉から、
ちょっとだけ自分が偉そうに聞こえてしまうからなのです。

劇場のロビーでいっしょに働く人に、まず最初に伝えるのは、
お客さんを「本当に大切な友だちだと思いなさい」ということ。
ずっと人生をともにしたい、敬愛している友だちを想定するのです。

尊敬する人には、なれ合いではなく、自然ときちんと振る舞うものです。
大切な友人には、楽しい思いをさせたいものです。

お芝居を観る状態は、リラックスしていなければならないと、
常々、感じています。

800人お客さんが来れば、800通りのその人の一日があります。

ずいぶん前から観劇する日を楽しみにしていて、
その特別な気分のまま劇場にたどり着いた人。
ギリギリで電車を逃し、朝からなんとなくついてない一日だった人。
このあいだ失恋したばかりで、気分転換したくて駆けつけた人。

楽しみしていた気分のままでお席についてもらいたい。
どんなに落ち込んでいても、
願わくば、劇場の入り口でチケットをもぎられた瞬間から、
気分はお芝居の世界に向かっていくような、そんな状態になってほしい。

そのことに全力を尽くしたい。

そして優先しているのは、安全であること。
もし客席内に自分がいて、舞台の上から照明機材がお客さんに落下してきたら、
迷いもなくカラダで受けとめるでしょう。
それは、他のスタッフもそうだと思う。

いま、隣のビルで火災が起こったら。
2階席からお客さんが落ちたら。
スピーカーが壊れたら。
子どもが泣き出したら。
この段差で躓いたら。

たら、たら、たら、と、あり得ないようなことまで、ロビーを歩きながら想像します。
けど、目の前で起こることは、想像もできないようなことだったりする。

どんな準備も、マニュアルも、新しい出来事には役に立ちません。

自分のこと以上にその人の気持ちが汲み取れるか。
その人のことがどれだけ大切か。

たとえば道を歩いているときに、こちらにトラックが突っ込んできたら、
そばにいる子どもを助けられるかと自問すると、
瞬時に体が動くかどうか、甚だ疑問です。

だけれど、劇場では迷いがない。
その気持ちに一点の曇りもない。
きっと、体を張って守らなければならないものがたくさんあるからなのでしょう。




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